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自身の労働時間を知ることで改善点が見える。コーチング企業の勤怠管理(ビジネスコーチ株式会社様の事例)

  • 法令遵守
  • コンサルティング・デザイン
  • 勤怠管理サービス変更
  • 在宅勤務
2020-06-12

ビジネスコーチ株式会社

従業員数:約50名

事業概要:HRTechを活用した人材育成および組織開発支援サービスを提供
1)クラウドコーチング ” マイコ” を元にした行動変容支援
2)エグゼクティブコーチングによるリーダーの育成
3)1on1ミーティング導入および浸透・定着支援
4)人事制度コンサルティング

多忙なコーチング業務でも客観的で効率的な労働時間の管理のために勤怠管理サービスの導入を検討していたビジネスコーチ様。打刻レスのコンセプトに共感しラクローを導入いただきました。

ーー会社と事業の紹介をお願いします。

吉田様:エグゼクティブコーチングの第一人者であるマーシャル・ゴールドスミス博士と提携し、そのノウハウを取り入れた独自の行動変革プログラムなどを提供しています。また行動変革の定着を支援するため、各社員の「行動のふりかえり」に対し上司や専門のコーチがアドバイスをシステム上で行える「クラウドコーチング」というHRTechサービスを提供しています。

ーーコーチングのプログラムにはどのようなものがありますか?

吉田様:おおまかにいうと二種類あります。一つ目は部門トップの方々に対して360度サーベイを行い、より客観的な課題を把握した上で半年から一年かけて行う「エグゼクティブコーチング」です。

二つ目は、最近日本の企業でも注目されている上司と部下の対話を定期的に行う ”1 on 1ミーティング ”の上手な運用の仕方や仕組みの作り方といったものをご支援する「1 on 1導入プログラム」も広がってきています。

他にもエグゼクティブコーチングの応用として次世代経営者の育成選抜など、クライアントの課題に合わせてカスタマイズしています。

多忙な社員の労働時間の実態を把握するにはどうしたらよいのか

ーーラクローの導入前に持っていた労働時間管理の課題について教えてください。

吉田様:全社員に固定時間外手当制度を採用しているのですが、バックオフィスメンバー以外は直行直帰も多く、労働時間についても本人の自己申告のみで実態が把握しにくいことが課題でした。オフィスに全員が毎日出社するわけではない中、どうすればきちんと管理することができるのか考えていました。

ーーなるほど。ラクローはコンサルティング会社に利用いただくことも多いのですが、課題は一緒ですね。

吉田様:それに業務効率を改善させようと思ってもそもそも自分がどれくらい働いているのかという客観的なデータがありませんでした。実態としての労働時間を把握することで働き方の改善プランに役立てることもしたいと思っていました。

ーーラクローを知ったきっかけはなんでしたか?

吉田様:働き方改革法案の改正を機会にシステムを入れかえようと思いました。当社では全社員にPCを一台ずつ貸与していたので、PCログを労働時間算出に使えるラクローであれば親和性が高いのではないかと思いました。

働き方がひと目でわかる画面のわかりやすさ

ーー他のツールも検討されましたか?

吉田様:当社では情報管理システムとしてGsuite、給与ソフトは人事労務freeeを使用しており、どちらとも連携できているラクローが使い勝手がよさそうだったので、他のツールも含めて説明資料等を比較検討の結果、ラクローだけを試しました。

ーーラクローを操作した印象はいかがでしたか?

吉田様:ラクローはクラウドサービスですが、PCログを記録するため、ソフトのインストールが必要です。数名にそのやり方を聞かれることはありましたが、操作ガイドで直感的に対応できたので特に問題は感じなかったです。

ーー画面操作でわかりにくいところなどなかったですか?

吉田様:PCログとGoogleカレンダー・メール送信日時を連携させているのですが、内容がひと目でわかるのはとてもよいと思いました。カレンダーにきちんと予定があり、PCの稼働がログとして表れ、メールも何時に送られているという情報がテレワーク時でも確認ができました。

PCのログやメールの間隔がすごく空いていても、表示されているカレンダーで会議や研修だったと確認できるので、本人だけでなく管理者にとっても非常にわかりやすい作りになっていると思いました。

システムについての説明会を社内で開催

ーー実際に稼動するまでのフローや期間について教えてください。

吉田様:トライアルの1・2ヶ月目は管理部で試したり全社員のデータをとったりして、旧システムとラクローで記録されたものを比較しました。PCの電源オンオフの習慣がなく、特段説明もしていない状況だったので実態とだいぶ差はありましたがPCログに特に問題ないことを確認しました。3ヶ月目に全社できちんとトライアルするために使い方などの説明会を行い、導入に至りました。

ーー社員の方への説明会ではどのようなことを説明されたのでしょうか?

吉田様:「PCのオンオフのログで労働時間を管理するシステム」であるため、仕事終了時にはきちんとパソコンの電源を切る必要性について説明しました。今までただ閉じるだけの社員も多くパソコンの電源を切るという行動に慣れるまで少し時間がかかりました。しかしメリハリの効いた仕事の仕方という意味ではラクローの方式が結果的にはプラスになった気がします。

ーー旧システムと並行されましたか?

吉田様:並行はしませんでした。トライアル中は勤怠システムの報告等は旧システムで行い、ラクローはPCログのデータをみるだけにしました。正式導入の1ヶ月前に全社員にシステム切り替えの告知を行い4ヶ月目にスパッと切り替えました。

決め手は十分なサポート力

ーー導入を決めたポイントは何かありましたか?

吉田様:個人的にWeb系のシステムで最初から100%完成してるものはないと思っています。そのためサポートの反応の速さや丁寧さを重視していました。ラクローにもトライアル中に色々な質問をしましたが、タイムリーにきちんとした答えが返ってきたので、今後何かあっても信頼してお願いできるんじゃないかと判断しました。今後の開発予定やリリースが一覧で表示されているところもわかりやすくていいと思いました。

ーーありがとうございます。ラクローはいただいたご質問やご要望に沿って日々進化を続けておりますので、ぜひ今後のリリース情報等も見ていただければと思います。

時代の変化に素早く対応し、HRテック化でビジネスコーチングのより広い普及を目指す

ーー今取り組まれている人事・労務面での取り組み、今後力を注ぎたいこと等ありますか?

吉田様:非常事態宣言を受けて当社でも3月から全員テレワークになりましたが、これをきっかけに6月から従来の「在宅勤務規程」を「テレワーク勤務規程」に変更し、なおかつ就業規則に「時差勤務制度」を追加しました。

非常事態宣言解除後も、基本的に出勤率5割以下を想定したテレワーク勤務を常態とした形で新しい運営を始めています。今後はテレワーク常態化での業績評価・人事評価というものをどのようにしていくのかを整えていきたいと考えています。

ーー最後に御社の今後の事業展望について教えてください。

吉田様:研修等でインプットしたものを現場で使ってもらってこそ成果につながります。行動変革支援システムである HRTechサービスを長く使っていただき、そのデータからさらに新たな発見やインプットを作り出せるような循環サイクルを作っていきたいなと思っています。

人がするコーチングはどうしても高いコストがかかってしまいますが、コーチングの考え方やスキルは実はどんな人にも活用できる場面があります。デジタル化することでもっと安価にコーチングを利用してもらえるように力を注いでいきたいと思っています。

ーー本日はお時間いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。