労働時間の管理だけでなく、経営視点でもアイデアを得られた(株式会社ミライスタイル様の事例)
- Excelからの移行
- 業務改善
- 在宅勤務
- IT・インターネット
労働時間よりもアウトプット重視であるものの、その成果物に対しどれほど時間を要したのか知ることができるようになったとミライスタイル様。ラクローを導入した理由や経緯についてインタビューしました。
ーー会社と事業の紹介をお願いします。
平野様:建築業界に向けてWEBの運用を提供しています。WEBを上手く運用できるように、ネット広告やシステムを制作するところから集客につながるサイクルを生み出せるようサポートをしています。
ーーなぜ建築業界にフォーカスしたのでしょうか?
平野様:建築業界はまだWEBを使いこなせていない会社も多いと感じていました。お客様の「専門のWEB担当」というパートナーになることで、技術の提供や体制整備、さらにコンサル的なサポートをしていく中で、中小の建築業界にマーケティングのノウハウを得てもらえるといいなと考えたんです。
生産性を下げずに労働時間を把握するにはどうすればよいのか
ーー労務管理等について意識されたきっかけは?
平野様:人が徐々に増えてきた頃からですね。僕自身、時間よりも成果物が重要だと思っていたので労働時間をあまり気にしていなかったのですが、その価値観を社員に押し付けるのは違うと感じていましたので。
ーーラクロー導入前の課題について教えて下さい。
平野様:社員には固定労働時間制も利用していますが、業務委託契約だと何社か掛け持ちしているメンバーもいますし、労働時間を決めてしまうと逆に生産性を下げてしまうのではないかという不安がありました。各自のスキルに合わせた労働環境をどう管理したらよいのかが課題としてありました。
ーーラクローを知ったきっかけはありますか?
平野様:ソニックガーデン(ラクローの関係会社)さんのブログで紹介されていたのがきっかけです。多様な働き方をどのように管理していけばいいのか悩んでいた時に、PCログやSlackの投稿時間などを利用することで、業務を行うためにどう時間が使われているのか知ることができるかもしれないと思いました。
在宅勤務の労働時間を可視化できるように
ーー実際にラクローを使ってみてどうでしたか?トライアル期間中の感想を教えてください。
平野様:まず直感的にわかりやすいという良さがありました。業務で使用している Slack と連携していること、 PC をつけた時に業務の開始と終了の時間がパッと見えるのが在宅勤務に最適だなと思いました。
ーー逆に使いづらい部分とかはありましたか?
平野様:使いづらいなと感じたことはないですね。非常にわかりやすいというか。恐らくですが、あまり無駄な機能がないのかな?という感じがしました。
ーーありがとうございます。ラクローの導入を決定したポイントは何でしたか?
平野様:色々な働き方に応用できるところです。各自のスタイルに合った働き方を変えることなく、実態に沿った労働時間を把握することが可能となりました。
時給制の人であれば時間の計測を自動でしてくれます。時給制ではない場合、いくらでも仕事をする人がいれば、「ちょっと働き過ぎではないか?」と社員のストレス過多に気を配ることができます。お互いの働き方を見直すきっかけになると思いましたし、そこにすごく価値を感じました。
社員との対話を通じて、在宅勤務に必要な視点を伝えた
ーートライアル期間中、特に困った点はなかったようですが社員の反応はいかがでしたか?
平野様:メンバーの中には、プライベートがどこまで明かされてしまうのか少し心配する人もいました。普段PCログを見ることや上司に見られるという経験もないので緊張感が生まれるというか。
なので事前に対話をしましたね。在宅勤務においては特にその成果物がどのくらい時間をかけて作られたものなのかこちらから見えにくい部分があります。また、業務量が超過していないか把握することも大事だと思っていることなどを話しました。
ーー若干、気になる声は上がったものの平野さんとの対話を通じて理解が深まり導入に至った感じでしょうか?
平野様:そうですね。単純に時間管理だけではないことを伝えたことにより、今はストレスなく使ってもらってると思っています。
「時間管理」を経営に反映していけるように
ーー今後、人事労務面で取り組んでいることがあれば教えてください。
平野様:フリーランスの方が増えている昨今、いまどき、「会社」というのは古いのかなと考えることもあります。会社としての存在意義をどう作ればいいのか非常に難しい課題だと感じていますが、一人で事業している人達が、同じ方向性で目標に向かっていけるよう、つながりの強い自発的なコミュニティを作っていきたいと思っています。
ラクローを使い始めたことにより、自分達の時間の使い方に対し、「ふりかえり」ができるようになりました。それを上手く利用して、家族のような連帯感を持って取り組んでいけるようしていきたいと思っています。
ーー「ふりかえり」をすることで何か変わった点がありましたか?
平野様:ラクローの活用により経営の視点を広げてもらったと感じています。やはり時間を管理することはマネージメント上大事だと感じました。かかった時間を知ることで、サービスの提供に対し最適な価格設定ができているかなど、全体像を捉えやすくなりました。会社経営の上で可視化された労働時間を反映させることでバランスのとれたサービス設計ができるようになったことは大きいと思っています。
これから使う方には、使う側の視点によって様々な気づきやアイデアが得られるツールでもあるということをお勧めしたいと思います。
ーーありがとうございます。私も今後、お客様にそういった活用についてもご説明できるようにしたいと思います。本日はお時間いただきありがとうございました!