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デジタルの力を駆使して、「持続可能な医療」を目指す企業が取り入れた健康的な労働環境(サスメド株式会社様)

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2022-06-27

サスメド株式会社

従業員数:約30名

事業概要:デジタルの力を駆使し医療を持続可能な状態まで引き上げることを目指し「治療用アプリの開発」や「ブロックチェーン技術を用いた臨床試験システムの開発と販売」を手掛ける。

2021年12月にIPO果たしたサスメド株式会社様。従業員の労働環境を守りながらIPOを目指す中ラクローを導入いただきました。現在管理部門ご担当の齊藤様に同社のミッションやラクロー導入前から導入後の心境の変化などのお話を聞きました。

ー高山:本格的にインタビューを始める前に上場おめでとうございます。

齊藤様:ありがとうございます。上場は第一歩なので、これからもがんばり続けなければと感じています。


ー高山:御社の事業紹介をお願いします。

齊藤様:弊社の社名「サスメド」は「Sustainable Medicine」を略したもので、デジタルの力を駆使し医療を持続可能な状態まで引き上げることを目指しています。

事業内容は大きく2つあり、1つは「治療用アプリの開発」で現在8つのアプリを開発しているところです。

2つ目は、「ブロックチェーン技術を用いた臨床試験システムの開発と販売」を手掛けています。現在、臨床開発の世界ではいろいろな規制上の制約から、多くのプロセスで人手がかかっていますが、サスメドのブロックチェーン技術を用いて治験の効率化を目指しています。


ー高山:2つの事業のうち、最初の「治療用アプリ」が世間に馴染み深いと思うのですが、実際にはどういった事業でしょうか。

齊藤様:不眠障害の治療用アプリを開発し、今年2月に製造販売の承認申請を行いました。日本人は20%が不眠症状を有していると言われていますが、その不眠障害の新たな治療手段として、不眠障害治療用アプリを届けるべく承認取得に向けて取り組んでいます。


ー高山:御社が開発されている治療用アプリと、現在世に流通しているアプリの違いはどの様な部分にあるのでしょうか。

齊藤様:ヘルスケアアプリとの一番の違いは、治験を行っている部分です。承認を取得することが出来れば保険適用となり、お医者様が患者様にアプリのIDを処方して使用できるものになります。


ー山崎:患者さんが毎日のアプリに記録をつけて、それをお医者さんが確認するイメージですか?

齊藤様:そうです。日本での不眠障害治療は薬に頼っている場合が多く、薬の副作用や常習性が問題視されています。薬の他にも臨床心理士によるカウンセリングも治療の一つですが、臨床心理士の人手が不足している等の問題があり、そこを治療用アプリで代替できればと開発に至っております。

ー高山:今後申請承認が完了し、リリースされることが楽しみです!


実態と働き方のスタイルが可視化して、メリハリのついた働き方

ー高山:齊藤さんがご担当されている役割を教えてください。

齊藤様:私は立ち上げ初期から管理業務を幅広く担当しています。バックオフィスの経験としては、前々職の会社で人事を担当していました。人事業務も幅広く奥が深い分野ですので日々勉強です。


ー高山:御社は2019年10月にラクローを導入いただきましたが、その頃から齊藤さんは導入に携わっていましたか?

齊藤様:当時導入には携わってはおらず、導入にはどちらかというと抵抗感がありました。

ラクロー導入前はエクセルで勤怠を管理していましたが、従業員の労働環境を守りながらIPOを目指す段階で勤怠管理導入の話があがりました。導入の際は私の上司と監査役で3つの観点から導入を検討したと聞いています。

1つ目はコロナ以前から当社で行われていた、週3,4回のリモートワークという働き方に対応できるかどうか。

2つ目は打刻をしなければいけないなど、社員の負担が大きくならないかどうか。

3つ目は客観性のある記録取得と自己申告の突き合わせが可能かどうか。

その3つを兼ね備えていたラクローの導入を決めたそうです。勤怠管理システムは世の中にたくさんありますが、以上の優位性と導入価格の手軽さもあって導入に至ったと聞いています。


ー山崎:ありがとうございます!齊藤さんの導入当初の抵抗感というのは、どのような思いから来るものだったのでしょうか。

齊藤様:PCログで自分の勤怠を管理、監視される事で厳しい管理環境になってしまうのではという抵抗感がありました。ラクロー導入以前は思い立った時にPCを開けて仕事をすることが自由な働き方で、自分がやりたい時に仕事ができる環境が良いと感じていました。


ー高山:なるほど。導入後に何か心境の変化はありましたか?

齊藤様:私自身は、勤怠画面のグラフで客観的な自分の働き方のスタイルや、 休憩が1時間取れてないなどの勤務状況が可視化されることで、実態が見えてきました。今は、勤務時間外は仕事からしっかり離れてプライベートを充実させるなどメリハリのついた働き方ができるようになったと思います。

会社全体としては、事前の勤怠申請を徹底することで、少しずつ残業や深夜労働が減少傾向にあり、労務管理面でも良い傾向にあります。


ー高山:導入当初の抵抗感が薄れてきてよかったです。ラクロー導入時に社内周知やオリエンテーションなど取り組まれたことはありましたか?

齊藤様:導入の際は社長自ら「IPOに向けて勤怠管理を徹底しましょう」という説明がありました。また、なるべく勤怠管理による手間を避けるため、いくつかのルールを設けたりしていました。

現在は、新入社員に対してオリエンテーションを行っています。オリエンテーションでは、実際に私の画面を見てもらい説明していまして皆さんスムーズに利用開始できています。

入社後1、2ヶ月は、事前に残業申請などのフォローをしていますが、それ以降はみなさん慣れてくるようです。


ー高山:そのほか勤怠管理で取り組まれていることはありますか?

齊藤様:月次締めの際は、必ず事前申請と承認があったことを確認してから、確定ボタンを押すようにアナウンスしています。現在は私がアラートになっていますが、ゆくゆくは事前申請のアラート機能なども搭載されたら嬉しいです。

ー高山:我々も人事の方に快適に勤怠管理をして欲しいと考えてサービスを提供しているので、前向きに検討します!


IPOに向けた課題と精査

ー高山:齊藤さんがラクローに携わるようになったタイミングはいつ頃からですか?

齊藤様:2020年7月くらいで、ちょうどIPOに向けて動いていました!


ー高山:IPOに向けて労務部分で準備をされた事はありますか?

齊藤様:客観性のある記録を取得することができていたので、特に大きな課題はありませんでした。勤怠修正についても、客観的な記録と本人による自己申告欄が機能していたため、問題はなかったと思います。他の企業の方はどのような課題を持たれるのでしょうか?

ー山崎:特にラクローを使って問題があったケースは聞いたことはありませんが、例えばログの取得だけではなく残業の事前申請・承認や、証券会社さんによっては勤怠締めを短いサイクルで実施して、不明点が発生しない様に管理してほしいといった指導は聞いたことあります。

齊藤様:そこについてはなかったと思いますが、事前申請はIPOに向けて初めから徹底していました。


ー山崎:その他はどう言ったところを証券会社さんとお話しされたんでしょうか?

齊藤様:全体的な話として、36協定、特別条項、裁量労働制に関する協定書などは確認をされました。また、労務管理に関する事項をどのように経営者と共有しているか、労務管理を適切に行うために会社としてどのような仕組みを構築しているかについても確認されました。


リモートワークを前提とした働き方の採用

ー高山:従業員の方の働き方について伺いたいのですが、いつから在宅勤務をされているのでしょうか。

齊藤様:コロナ前からです。そのためコロナ禍になっても何の問題もなく今までと同じように仕事ができました。


ー山崎:それは素晴らしいですね、御社の場合、病院の先生とやりとりをされる方が多いかと思いますが、その場合もWeb会議で行う事が多いですか?

齊藤様:コロナ前は実際に病院に行くことが多かったですが、コロナ禍になってからはWeb会議が多くなりましたね。


ー高山:現在も在宅勤務が中心で週に2回出社など、働き方の選択は自由なんですか?

齊藤様:そうですね。もちろん毎日出社されている方もおり、あくまでも働き方は本人に委ねています。


ー高山:コロナ前からのリモートワークの会社は珍しいと思いますが、その他にはどんな人事制度ありますか?

齊藤様:今は、既存の規程を会社に合わせて見直している段階ですが、ストレスチェック制度やリファラル採用制度を新しく制定しています。


小さな変化を見逃さず、パフォーマンスが発揮できる土壌作りに

ー高山:バックオフィス面で取り組まれている事と今後お力を注ぎたいことはありますか?

齊藤様:今決まっている事としては、年休付与を7月から入社時に付与することになり、ラクローの年休自動付与のパターンを複数用意して対応準備しています。

また今後は、法令遵守は最低限のこととして、会社で働くメンバーの健康管理に力を注ぎたいです。サスメドは不眠障害治療アプリを作っていますので、会社で働くメンバーは夜ぐっすり寝て健康でいてほしいと考えています。健康的に働いている従業員が生み出すプロダクトが、困っている患者さんや医療現場に届いて良い影響をもたらす事が理想です。

ラクローの勤怠画面は視覚的で、個人の仕事のスタイルや仕事の繁忙期も一目でわかるようになっていますので、その特徴から小さな変化に気付くことができます。法令遵守だけではなく、その先のより健康的に、快適に仕事ができ、みなさんのパフォーマンスが発揮できる土壌を作っていきたいです。

ー山崎:デジタルダッシュボードの様な状況を簡単に把握できる機能があれば、御社が目指されているプラスアルファの健康管理が実現できるかもしれないですね。


ー高山:最後に御社全体の今後の展望を教えてください。

齊藤様:技術力、デジタルの力を駆使したツールを患者様や医療機関に届けて貢献していく、そしてその先には持続可能な医療を目指していくというところがサスメドという社名そのものなので、今後もその目標を目指していきます。

ー高山:持続可能な医療を目指すためにも、健康的でより快適なパフォーマンスが発揮できる労働環境は必要だと思うので、弊社も少しでもラクローの機能でお力になれればと思います。

サスメド株式会社様
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