既存の勤怠管理ツールの「打刻時間」と「PCログ」の乖離チェックをラクローで実現(株式会社ビジュアライズ様の事例)
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自社開発の勤怠管理システムを利用している株式会社ビジュアライズ様。労働時間の実態を把握するために、「既存の勤怠管理システムに記録されている情報」と「PCログ等の客観的な情報」を突き合わるためにラクローを導入いただきました。今回は管理部を統括している成田様と営業と管理部を兼務している植田様にインタビューしました。
ーー会社と事業の紹介をお願いします。
成田様:自社ゲームの開発・運営、他社様からの受託開発、受託運営を展開しています。他にも先進技術事業としてロボットや IoT 、ドローンを用いて当社独自技術・UI/UXを用いたソリューション提供や、SES事業ではリソースの足りないクライアントに技術者を派遣し支援しています。
また最近ではリアルエンタテイメント事業を立ち上げ、アーティストやミュージシャンを目指している人たちを集め、当社の既存コンテンツやゲーム、アニメと融合させたライブなどのイベントを行ったり、それに合わせたスクールやセミナーを開催しています。
ーーお二人の役割を教えてください。
成田様:ビジュアライズの人事労務、採用関連と、管理部門全体をマネジメントしています。
植田様:私はもともとゲームのディレクターとして入社しましたが、現在は管理部とSES事業の営業を兼務しています。ラクローの導入・運営などもサポートしています。
成田様:植田は営業だけでなく、ゲーム制作の現場についても理解してくれているので管理部としても非常に助かっています。
開発チームは自己管理型の裁量労働制で実態が見えにくかった
ーー社員の皆様はどのような働き方をしているのでしょうか?
成田様:コミュニケーションが取りやすいよう就業時間を決めていますが、バックオフィスメンバーは固定労働時間制で開発チームなどの専門職は裁量労働制を利用しています。開発チームはセルフマネジメントに任せているところが多く、自己申告ベースなので実態は見えにくい部分があります。
ーーコロナウイルスの影響で、働き方に変化はありましたか?
成田様:当社は前々からリモートワークに取り組んでいましたが、コロナの影響もあり基本在宅勤務になっています。今はプロジェクトの責任者の判断や各自必要性があれば出社している感じです。バックオフィスメンバーの出社は週1回程度といったところでしょうか。
PCログを労働時間のエビデンスとして利用
ーーラクローの導入前に持っていた労働時間管理の課題について教えてください。
成田様:当社独自の勤怠システムで勤怠管理を行っていましたが、自己申請ベースのため労働時間管理において客観的なエビデンスを補完する必要がありました。
ーーラクローの使い方としてはPCログとの突き合わせがメインでしょうか?
成田様:そうですね。弊社独自の勤怠システムを利用していることもあり、打刻時間とPCログが一致しているかを確認しています。
他にもラクロー上でPCログが記録されているのに残業申請や休日出勤申請が上がっていない時などのチェックにも活用しています。月1回、衛生委員会があるので前月の労働時間が超過している社員に対してもログチェックを行い、超過労働にならないように気をつけています。
ーー社員の健康面にも気を配れるようなったということですね。
成田様:今、特にリモートワークで見えない部分が多いので、自己申告ではなかなか測れないものがPCログという形で目に見えるのは非常に有用だと感じています。
PCのON・OFFを習慣化する必要性があった
ーーラクローを使用する際、使いずらいところはありましたか?
植田様:ラクローの問題というよりは、個人の習慣を変えるところがやはり難しかったと思います。もともとしっかりとPCを管理していた社員はログも実態に合っているのですが、例えばPCを切らずにそのまま帰る社員がいたりすると、ログがずっとついた状態になります。なので本人にシャットダウンかスリープにするよう指導するのを繰り返しました。
ーー確かにPCのON・OFFに限らず染み付いた習慣がなかなか変わらない問題はありますね。中々変えられない方には1・2ヶ月は根気強く言い続ける必要があるかもしれません。導入を決めたポイントは何かありましたか?
成田様:自分達で開発した勤怠管理システムを活用しつつ補完するシステムを導入したかったのでコストがかかりすぎないことを重視しました。かつ効率よくきちんとデータがとれたので導入を決めました。
工数管理機能のリリース
ーー自社勤怠管理システムとラクローを併用してのご使用ですが、ラクローを勤怠管理ツールとして単体でお使いいただけない理由は何かあるのでしょうか?
成田様:理由はラクローでは工数管理ができないためですね。エンジニアがプロジェクトを兼務することが多いので、工数管理が必須なんです。
ーー工数管理は2020年7月に正式リリース予定となっています。(※インタビューは工数管理機能のリリース前に実施)
ラクローの工数管理機能はプロジェクト毎の収支管理をしたい企業向けに、「どの業務にどれだけ時間を使ったのか」記録・集計をPCログやカレンダーなどを見ながら行えるものですので、便利に使っていただけるのではと思ってます。
成田様:工数管理ができるんですね。是非試してみたいと思います。
よりよい会社になるよう常に上のステージを目指していく
ーー今取り組まれている人事・労務面での取り組み、今後力を注ぎたいこと等ありますか?
成田様:コロナ前から「Work Anywhere」をスローガンとしてリモートワークをテスト運用していたのですが、今後も現状のリモートワークの継続を考えています。
全社員が急なリモートワークを余儀なくされたため、コミュニケーションの問題や業務用デスクの問題、お子さんがいる家庭ではいかに効率よく集中できる場所と時間を確保するか、などの問題も表面化してきました。社員のモチベーションや効率を考え、労働環境をどのように整えていくかが今後の課題だと思っています。
ーー最後に御社の今後の事業展望について教えてください。
成田様:エンタメ業界の中でエンジニアやクリエイターなどをどんどん育てる会社として成長していきたいと思っています。その時代に合ったやり方をどんどん取り入れ、クライアント及び社員にとってもより良い会社になるよう上のステージを目指していきたいと思っています。
ーー本日はお時間いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。